高崎経済大学附属高等学校 3年生

江幡 海斗

寸評 

作者の美意識と熱意が伝わってくる作品です。限られた時間の中で、モリエール特有の表情や髪型、衣装の細部まで丁寧に観察されており、特に逆光の位置ならではの光と陰影の対比の美しさが際立っています。公開講評の際に、作者が逆光で描くのは初めてとのコメントをしており驚きました。鍛えてきたデッサン力を応用し、新鮮な姿勢で挑戦したことで、この完成度に到達できたことは、素晴らしい。今後も、この気持ちを忘れずに様々な表現に挑戦していくことを期待しています。

文星芸術大学総合造形専攻日本画分野 繁村 周

既卒

小長谷 まる

寸評 

全光という難しい位置で、ヘルメスというつかみ所の困難なモチーフを捉えるためには1つ1つ丁寧に形を追ってゆかねばなりません。この作者は見事にそれを達成しています。ぱっと見はおとなしい絵ですが、その堅実な態度には心を打たれます。実に良い作品です。

文星芸術大学 総合造形専攻 洋画分野 多田夏雄

栃木県立那須清峰高等学校 (高校3年生)

渡邉 心人

寸評 

いわゆる石膏デッサンのセオリーからは外れていますが、実に魅力的な絵画です。ディテール1つ1つは曖昧にボヤけているのに強い存在感が有ります。具体的な描きこみを排除したその先に“物の気配”を感じさせ、それは“存在”そのものに対する“美術”という業(わざ)の投げ掛けであると僕は信じます。

文星芸術大学 総合造形専攻 洋画分野 多田夏雄

栃木県立真岡高等学校 (高校3年生)

田中 悠雲

寸評 

画面への収め方は小さくなっていますが、よく見ると手数のある仕事をしている様子が見えます。 ミクロではなくマクロな捉え方をベースに進め、思い切ったことができると仕上がりは変わってくると思います。

三田絵画研究所 三田陽生


宇都宮文星女子高等学校 (高校1年生)

舟本 泉

寸評 

非常にシャープで、切れ味の良いデッサンです。手の動きや表情を確実に捉えており、デッサン力・描写力を感じます。折り曲げた時にできるシワや、爪の光沢、関節の描写、どれをとっても申し分ありません。手の表現に比べ、A4コピー用紙の表情が単調です。シルエットの形の面白さや、加工に工夫が必要でしょう。左から右に向かう動きに対して、手前から奥へ向かう動きがあると、より空間的な作品になったと思います。

文星芸術大学 総合造形専攻 日本画分野 中村寿生

群馬県立西邑楽高等学校 (高校2年生)

野村 奏心

寸評 

丸めた紙を二つの手の指先で支えている状態ですが、どちらかの手をやや背景に描き、奥行きと対比を考えても良かったかと思います。また、紙筒の角度を変え、長さを感じさせて、紙の質感も表現できればさらに良いデッサンになったと思います。

文星芸術大学 デザイン専攻 デザイン分野 千葉知司

宇都宮文星女子高等学校 (高校1年生)

平野 桃香

寸評 

今回の審査の基準として、①地と図の構成力、②手や紙の描写力、③明中暗の明瞭さ、④他の作品にはない発想力の四つのポイントで考査しました。この作品は描写も構成もまだまだ荒削りではありますが、背景z大きく分けた白と黒の色面の効果がユニークであったことが目に止まりました。紙を白く見せるための黒い背景と、手のトーンを強調するための白い背景だというところまでは創意を感じましたが、そもそもこれはどういう状況であるかというところに関しては疑問は残ります。課題に関するコミットメントは高そうなので、今後の成長に期待して一票を投じました。

KILALA美術学院 石川 展光

宇都宮文星女子高等学校 (高校1年生)

水谷 杏

寸評 

丁寧に観察して描かれており、好感が持てました。 手の形の捉え方や皮膚感、指の曲がり方、爪の質感など、とてもリアリティがあり技術的なことではなく描写できていると感じました。 構成に関しては、少し余白が多すぎることや、コピー用紙の扱いが、消極的だと思いました。 まだ1年生ですので、様々な作品を通して勉強していってほしいと思います。 描写の良さを活かして、デッサン以外でも見てみたいと感じる作品でした。

宇都宮メディア・アーツ専門学校 湯田太樹

宇都宮文星女子高等学校 (高校1年生)

西村 京美

寸評 

これから、どんどん上手になっていくでしょう。期待します。 今回選んだ理由は、あなたの可能性です。素朴で実直な制作姿勢を感じます。手の表情を、光だけを頼りに探っているので、質感や重さ、動きなどを感じ取りながら、対象物を観察すると良いでしょう。コピー用紙は丁寧に紙の質を観察していて、驚くほど紙らしさを感じます。力作です。これから何枚も描いてください。

文星芸術大学 総合造形専攻 日本画分野 中村寿生


潤徳女子高等学校 (高校2年生)

箱守 優衣

寸評 

パジャントの優美な表情がデリケートに追えています。柔らかな空間感が魅力です。もう1ポイント強く迫る描写が入り込めるとさらに良いでしょう。

文星芸術大学 総合造形専攻 洋画分野 多田夏雄

常葉大学附属菊川中学校・高等学校 (高校3年生)

清水 アロハ

寸評 

ブルータス像の持つ重厚感や存在感がよく表現されています。画面にバランス良く配置されており、光源を意識した陰影のつけ方が巧みで、視点が安定しています。手前の肩の描写には光が当たっているだけでなく、もっと踏み込んだ表現が必要です。今後は、ブルータス像特有の、わずかに眉間に寄せられた皺や口元の表情など、さらに像の持つ「人物像」や「感情」を読み解き、それをデッサンの中に表現していくことで、単なる石膏像の模写から一歩踏み込んだ表現へとつながるでしょう。今後の作品も楽しみにしております。

文星芸術大学 総合造形専攻 日本画分野 繁村周


大分県立芸術緑丘高等学校 (高校3年生)

武井 そら 

寸評 

手の形状を正確に捉え、立体的に表現され、関節や指の微妙な形の変化を捉えています。二つの手の位置関係や奥行きも微妙な明暗で表現され、また、爪や皮膚の質感も良いです。紙を破るという作者の意図も明確に伝わります。緊張感と弛緩が同居した細部まで描かれたデッサンです。

文星芸術大学 デザイン専攻 デザイン分野 千葉知司

宮城県佐沼高等学校 (高校3年生)

芳賀 祐月 

寸評 

手の描写が優れています。二つの手を構成することで、画面を大きく力強く見せています。両手のしなやかで表情豊かなポーズは、画面を複雑に見せており、飽きることのない画面構成となりました。 インパクトの強いデッサンです。課題としては、A4コピー用紙の扱い方が、単調でもの足りません。 紙らしさ、紙にしかできない形や表情を作りたかったところです。

文星芸術大学 総合造形専攻 日本画分野 中村寿生

第10回
トチギ・デッサングランプリ
終了しました。

申込総数 534名

送付型
石膏デッサンの部:106名 
送付型 構成デッサンの部:346名

来校型
石膏デッサンの部:24名 
来校型 構成デッサンの部:58名

順位結果発表

※個人情報保護のため受付番号で公表いたします。受付番号は送付型で画用紙と併せて送付、または来校型の受付で配布した「受付番号票」をご参照ください。

受賞作品画像、講評コメントなどは8月下旬にサイトにて公開いたします。

TOCHIGI DESSIN GRANDPRIX

ご挨拶

第10回トチギ・デッサングランプリ(10th TOCHIGI DESSIN GRANDPRIX)を開催します。栃木県でデッサンが上手な受験生を探すコンクールとして始まりました。近年は栃木県のみならず全国津々浦々よりデッサンが集まり300点を超える方々が参加しています。参加方法は来校型と送付型。文星芸術大学に来てデッサンしたい人は来校型。自宅や学校でデッサンに取り組む人は送付型。部門は昨年同様、石膏デッサンの部と構成デッサンの部の2部門。自分に合った参加方法で、デッサン1番を目指せ!応募待ってます!今年は10周年!来校型には沢山の賞品を準備しています。

来校型送付型の2通りから
参加方法を選べます。

文星芸術大学に来校してデッサンをする「来校型」または、自宅、学校などで6時間でデッサンをして期日までに返送する「送付型」から参加方法が選べます。ともに「石膏デッサンの部」「構成デッサンの部」をご用意しています

来校型&送付型
高校・美術部など団体でのお申し込み

団体申込用紙をダウンロードし、
必要事項を記載してメールに添付してご応募ください。

Publication of Examination Texts

出題文の公開

開催概要

開催日2025年 7月20日(日)
開催場所文星芸術大学(栃木県宇都宮市上戸祭4-8-15)
参加費無料(送付型は一部送料負担)
対象美術大学や美術関係の専門学校をめざす受験生の方
審査員多田 夏雄(文星芸術大学 油画分野)
吉田 利雄(文星芸術大学 立体分野)
中村 寿生(文星芸術大学 日本画分野)
繁村 周(文星芸術大学 地域文化創生分野)
千葉 知司(文星芸術大学 デザイン分野)
佐々木 悟郎(文星芸術大学 デザイン分野)
宇都宮メディア・アーツ専門学校 講師
KILALA美術学院 講師
三田絵画研究所 講師
注意事項・指定画用紙以外の使用は受賞対象外となります
・受賞者及び、上位入賞者はライブ配信で氏名を呼ぶ場合があります
・上位入賞作品はポスターやwebサイト等で本人同意の上で作品画像と氏名、出身高校名を掲載いたします

Q&A

よくある質問など
参加費はかかりますか?

参加費は無料です。送付型は送料をご負担いただいております。

自分で用意した紙を使っても良いですか?

画用紙は主催者が用意したものを使ってください。指定画用紙以外の使用は受賞対象外になります。

初心者でも参加できますか?

ぜひ参加してください!自分の実力のレベルを全国で試す良い機会です。

木炭で描いても良いですか?

木炭を使用してもOKですが、木炭紙は使用できません。指定のTMKポスター紙を配布します。

送付型の画用紙を高校に送ってもらうことはできますか?

個人参加は原則として自宅に送付しますが、同じ高校や部活で複数名参加する場合は高校宛に送ることが可能です。詳しくは団体申込についてをご覧ください。

キャンセルしたいです

お問合せ先までご一報ください。送付型の画用紙が届いている場合は、発払いにて返送いただきますようお願いいたします。

受付番号表を紛失しました

お問合せ先までご一報ください。受付番号表は順位発表の際に使用します。

結果発表はどうやって見ることができますか?

グランプリ当日に上位者の発表、翌日以降に集計結果をこのサイト上で公開します。その際、氏名は伏せて受付番号で掲載しますので、受付番号表を大切に保管してください。

過去のデッサングランプリ

Past DESSING GRANDPRIX

第9回 2024年開催

第8回 2023年開催

第7回 2022年開催

第6回 2021年開催

協賛

Sponsorship

協力

Cooperation

後援

Support

協力企業様イベント

Support

文星芸術大学
トチギ・デッサングランプリ実行委員会

デッサングランプリに関する質問や
お問い合わせはこちらから

トチギ・デッサングランプリ実行委員会 
担当:寺門(てらかど)

kouhou@art.bunsei.ac.jp 
028-625-6888

@2025 トチギ・デッサングランプリ